「子供へのまなざし」
マイケル・ジャクソンが死んじゃった。
少年マイケルは本当にかわいくって、まぶしかった。ムーンウォークもスゴイけど、踊ってる最中に体がCGみたいにぐーっと傾めになっていく「Smooth criminal」のPVにも度肝を抜かれた。懐かしいよ80年代、真夜中の「ベスト・ヒットUSA」。
面差しが変わり、やがて「奇行」が伝えられはじめると、びっくりやハラハラを通り越して、どんどん痛々しくて見るのがつらいマイケルになっていった。がっちりした鼻筋、眼が強くて、黒い鋼鉄のような、「元マイケル」のままでいて欲しかったな。
肌の色の変化は、皮膚組織の病変だという説が有力だそうだが、ここ十数年の自らを破壊しているとしか思えない強迫的な整形ぶりには、やはり尋常でないものを感じる。だからといって、アカの他人に何が言えるだろう。彼にしかわからない彼の願い、彼の気持ちがあったのだ。
何もマイケルに限らないのだけれど、「この人はどうしてしまったのか」、「この人に、いったい何があったのか?・・・」そう思わずにはいられない出来事や大きな事件があるたびに、いつも思い出す一冊の本がある。
佐々木正美著
「子どもへのまなざし」
福音館書店刊
(1998年初刊、2001年11月の時点で23版でした)
著者は児童精神科のお医者さん。人間にとって、幼児期の基礎づくりがどんなに重要で、価値がある仕事か。そして後の日の「リフォーム」がいかに困難なものか。臨床経験を踏まえ、保護者や保育従事者に優しく、わかりやすく、励ますように語りかけた本だ。
なぜこのブログで取り上げたかというと、この本を教えて下さったのは、行田のぞみ園の理事長ご夫妻だから。行田のぞみ園が、以前「小羊(こひつじ) 園」という保育施設だった時に、この本は園の保育従事者の必読書、そして園児の保護者のオススメ図書になっていたのだそう だ。
現在、行田のぞみ園で働いている現場スタッフには、かつて小羊園の教諭だった人が二人いるが、いずれの方もこの本に書かれている事を、今の仕事においても大切に反映させていると感じる。私自身は、子供がある程度成長してからこの本と出会ったのだが、この手の関連書籍の中ではダントツで心に残る一冊になっている。
マイケルの「ネバーランド」の空撮が、追悼映像としてテレビに大写しになる。そのたびにあの敷地の広大さが、彼が子供時代に失ってしまったものの、とんでもない大きさに見えてくる。
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