のぞみ園のグランマ(下)
「6年間夢中でやってきたけど、大変なことって何だか全然覚えてないの。でも、知的障害をいただいている皆さんから教えてもらう事が私はとってもたく さんあったのよ。
「あの方たちと一緒に仕事してるとね、自分の罪人としての醜さ、欠けてるところが、もうホントによーく見えてくるの。もう聖書に書いてある
とおり、ズバリ
って感じで。だから、そんな自分がどんなに神さまから赦され、恵みを受け取っているかも身にしみて
解るわけ。
「毎日毎日、のぞみ園に通う中 で、私は神さまからたくさんのおゆるしと励ましを受け取って、あー幸せ者だったな~~と思うのよ。」
「ずっと、園に通って仕事する事を中心に日常生活を廻すので精一杯
なところがあったから、働きを見守ってくれた夫には感謝してます。夫は私が日曜
に教会に行くのは全然喜ばないけど・・・・だってそりゃそうよねえ~、妻が日曜礼拝に行っちゃってさー、せっかくのお休みの午前中はいつも不在
なんだもの。でもね、
夫は、もしそこに困っている人がいるなら、できることはしよう、って、そういう考えはちゃんと持ってる人なのよね
」
そのとおりのご主人様だと私も思います。近くにお住まいのこともあり、教会のバザーの時などこころよく下準備の応援に来てくださっていました。 小さな子供達にも快活に声を掛け、自ら楽しい雰囲気を作り出しつつ作業に関わって下さっている姿が、個人的にはとても印象深いです。地域のいろいろなお仕事もなさっておられるのだとか。
そして、グラン
マのご主人は行田のぞみ園の理事を、ある時期からお引き受け下さってもいるのです。豊かな
ビジネスキャリアをお持ちの方でもあり、園にとっては心強い存在だと思います。行田のぞみ園はキリスト教会から生まれたNPO法人ですが、「教会の人間」ではない方が理事に加わって下さっていることが、
園にとって、社会的にも非常に重要で、とても深い意味のある事のように思います。
園を引退したグランマ。「今度はねえ、地域の方のために何かできないかなあ、と思ってるのよ。特にお年を召した方のね。でも、その前に私自身がもうお年を召しちゃってるから、どうなるか全然わかんないけどね~~あはは」
いやいや。これまでも、このグランマは上野公園のホームレス支援の炊き出しにせっせと通ったり、高齢者支援の講座に通ったりしていた方なので、神さまは次の一歩を何かきっとどこかに用意されているような気がします。
水曜日の午前には、隣の教会の「聖書を読む会」に定期的に顔を出すグランマ。その姿を園の窓から目ざとく見つけた社員さんたちは、「あっ、Iさん!こんにちわあ~~」ときっと挨拶するのです。
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